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【蔵からのおしらせ】  今日はポカポカ陽気♪久しぶりにロッキーと ゆっくりお散歩しました。  ('16.03.17)   

シネマ歌舞伎「蜘蛛の拍子舞」「身替座禅」 [映画・TV・DVD]

近くの映画館でシネマ歌舞伎がかかったので行ってきました。だって大好きな坂東玉三郎さんや中村勘三郎さんが出てるんですもの。見なくっちゃ!(笑)

先日、歌舞伎座が建て替えのため閉館になってしまいました。私も何度か足を運んだので、淋しいですね。もう1度行きたかったなぁ。でもま、新しい歌舞伎座が出来るのを楽しみに待つ事にしましょう。それに最近は、こうしてシネマ歌舞伎が見られるようになったので 地方でなかなか見に行けないファンにとっては良いですね。

さて今回見たのは「蜘蛛の拍子舞」と「身替座禅」。

「蜘蛛の拍子舞」…花山天皇が出家し主を失った空御所。ここに物の怪が現れるというので、退治の勅命を受けた源頼光は四天王とともに逗留している。物の怪の仕業なのか発熱した頼光を、家来である渡辺綱・碓井貞光・卜部季武が警護している。綱が頼光に酒を勧めていると、天井から下りてくる蜘蛛の姿が頼光の盃に映る。綱がこれを刀の鞘で突くと、途端に蜘蛛は消え去り怪しい空気が立ち込め、頼光と綱は気を失ってしまう。目を覚ました頼光と綱の前に現れたのは、美しい白拍子。色仕掛けで頼光を誑かそうとするが、綱達にその素性を問われ、頼光の病を慰める為白拍子に身をやつし、舞を披露しにきた刀鍛冶の三條小鍛冶宗近の娘妻菊と名乗る。頼光らは世に名高い宗近の娘ならば刀の故事来歴を知っているはずと、神代から今に至るまでの名剣について語り合う「問答」を仕掛けるが、妻菊は見事にそれに答えてみせる。やがて剣の由来について問答を交わす内、三人はかわるがわる拍子に乗って鍛冶の名前を歌うように読む「拍子舞」を始める。舞い続けるうちに、灯火に照らされた妻菊の影が蜘蛛に見えることから、頼光と綱は妻菊こそ物の怪の化身であると見破り打ち掛かろうとするが逃げられてしまう。やがて妻菊は恐ろしい女郎蜘蛛の精へと姿を変え、頼光達の前に再び現れる。頼光らは女郎蜘蛛を追い詰めようとするが、恐ろしい妖術のまえに苦戦を強いられる。そこへ怪力無双の坂田金時が駆けつけ、打ち揃った頼光と四天王によって、ついに女郎蜘蛛の精は討たれるのだった。

《配役》妻菊・女郎蜘蛛の精:坂東玉三郎 源頼光:尾上菊之助 渡辺綱:尾上松緑 碓井貞光:中村萬太郎 卜部季武:尾上右近 坂田金時:坂東三津五郎 ほか

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「身替座禅」…都に住む大名の山蔭右京は、先ごろ東国に下る途中 美濃国の花子と深い仲になった。この度、その花子が上洛し北白川に宿を取り、何度も右京に「会いたい」と手紙が届く。花子に逢いに行きたい右京だが、奥方の玉の井が片時も側を離れないので困っていた。何とか花子に逢いたい右京は、玉の井から離れる妙案を思いつく。玉の井を呼び出した右京は、このところ夢見が悪いので仏詣に出かけたいと伝える。しかし何年かかるか分からない仏詣と聞き、嘆き悲しむ玉の井を見かねた侍女の千枝と小枝は右京に家の中で修行をするように勧める。ならば屋敷内の持仏堂に籠り、七日七夜の座禅をしようおとするが、玉の井にそれも頑なに拒まれてしまう。その様子を見かねた侍女たちは玉の井を説得、ようやく今宵一晩限りの座禅が許されることとなった。座禅の許可を取りつけた右京は、さっそく太郎冠者を呼び出し、身替りに一晩座禅をするように命じる。最初は太郎冠者も玉の井を怖れ承知しないが、主人の命には逆らえず仕方なく衾を被る。そんな太郎冠者に決して衾を取らず、返事もしてはならぬと念押しした右京は、ウキウキと急いで花子のもとへ向かうのだった。一方、夫の様子を心配する玉の井は、侍女を引き連れ 見舞いと称して菓子や茶を持ってやって来る。これに驚いた太郎冠者は、無言のまま対応し、どうにかやり過ごそうとするが、顔だけでも見せてほしいと衾をはぎ取られ、身替りとなっていたことがばれてしまう。玉の井から問い詰められた太郎冠者は、すべてを白状してしまう。諮られたと知った玉の井は怒り狂い、さらに右京を懲らしめる為、太郎冠者の代わりに衾を被り、右京の帰りを待つのだった。夜も更けた頃、花子のもとで過ごした右京が花子の小袖を羽織り、千鳥足で上機嫌で戻って来る。持仏堂で衾を被っているのが奥方:玉の井とも知らず、今宵の花子との楽しい逢瀬を嬉しそうに語り、妻の悪口を調子に乗って語って衾を取ると、そこに居たのは太郎冠者ではなく、恐ろしい形相をした玉の井。玉の井の怒りに燃えた顔を見て、肝を潰した右京は出まかせを言い、何とかその場を切り抜けようとするが…。

《配役》山蔭右京:中村勘三郎 奥方 玉の井:坂東三津五郎 太郎冠者:市川染五郎 侍女 千枝:坂東巳之助 侍女 小枝:坂東新悟

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久しぶりに玉三郎さんの踊り 堪能しました。さすがです。身替座禅は何度か見てますけれど、坂東三津五郎さんの奥方は初めてでした。どちらかというと 剛の立ち役さんがやることの多い役ですけれど、三津五郎さんが見事に演じておられて やはりさすがだな~と思いました。狂言仕立てですけれど、滑稽噺なので あちこちから笑いが起こっていました。


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たいへー

1度もジックリ見たことがないんですよね。
そろそろ、いいかな。^^;
by たいへー (2010-05-21 07:28) 

みーはー熊

☆たいへーさん
「身替座禅」とかなら男性や若い方でも楽しく見られると思いますョ。
本物が見られれば、それに越したことはありませんが、シネマ歌舞伎で歌舞伎に触れるのも良いと思います。ぜひ機会があったら、ご覧になってみてください。
by みーはー熊 (2010-05-21 16:33) 

みーはー熊

☆ぴーすけ君さん
ご訪問 & nice ! ありがとうございました。
by みーはー熊 (2010-05-21 16:33) 

みーはー熊

☆モカさん
いらっしゃいませ、初めまして。
ご訪問 & nice ! ありがとうございました。
by みーはー熊 (2010-05-22 20:30) 

みーはー熊

☆artfuldodgerさん
ご訪問 &nice ! ありがとうございました。
by みーはー熊 (2010-05-22 20:31) 

mam♪

新しい歌舞伎座が出来ると良いですね^^
by mam♪ (2010-05-23 00:32) 

みーはー熊

☆mam♪さん
3年後、新しい歌舞伎座が楽しみです^^
by みーはー熊 (2010-05-23 22:49) 

みーはー熊

☆kyoさん
ご訪問 & nice ! ありがとうございました。
by みーはー熊 (2010-05-23 22:50) 

みーはー熊

☆みちるさん
ご訪問 & nice ! ありがとうございました。
by みーはー熊 (2010-06-03 14:50) 

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