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蔵の中 -新刊本- №79 [本・マンガ]
紹介させてくださいね? |
この間、ケーキやお茶で 元気をチャージした私。せっかくだから 心の方もチャージしようと本屋さんに行きました。そこで 出会ってしまったんです、1冊の本に。そのタイトルに惹きつけられ、思わず棚から抜いて読み出したら・・・、不覚にも 涙ぐんでしまいました。
ぶさいく -写真:増見芳隆 訳:小松伸子-
この話は、作者不詳です。数年前から アメリカを中心とする英語圏のネット・サイトで紹介されるようになったそうです。
主人公は、1匹のオスの野良猫で だれもが“ぶさいく”と呼ぶ猫です。“ぶさいく”には、大好きな事が3つありました。「ケンカ」「残飯あさり」そして 最後の1つは・・・あえて言葉にするなら「愛」でした。ケンカ好きなオス猫なので、体中 傷だらけ。目は1つだけ、耳も片方しかありません。左足は、ずい分前に折ったのか ひどく曲がっていました。しっぽも ほんの小さなコブのようなものが、残っているだけでした。全身は、濃い灰色のトラ柄のようでしたが 顔から首、さらに肩あたりまで黄色いかさぶたに覆われていて模様がわからなくなっていました。そんな“ぶさいく”な猫なので、大人は子供達に “ぶさいく”を触ってはいけませんと叱り、“ぶさいく”が家の中に入ろうとすると 石を投げたり、ホースで水をかけたりして追い出そうとしました。それでも“ぶさいく”が出ていこうとしない時には、“ぶさいく”の足が挟まるのもかまわず ドアを閉めてしまいました。そんな時、“ぶさいく”は いつも同じようにふるまうのです。 もしホースで水をかけられたら、全身びしょびしょになりながら 大人が諦めてやめるまで じっとしています。物を投げつけられたら、許してもらおうと その人の足元で手足を折り曲げて うずくまります。
ある日、“ぶさいく”は近所の人が飼っている大きな犬達に 親しげに近づいていきました。ですが、犬達は それにはこたえず 何と“ぶさいく”に牙を向けたのです。襲われた“ぶさいく”は、ずたずたに引き裂かれてしまいました。“ぶさいく”の鳴き叫ぶ声に 作者は、アパートを飛び出し駆けつけますが・・・倒れている“ぶさいく”を見つけた時には 命のともしびは ほとんど消えかけていたのです。作者は、“ぶさいく”を家に連れて帰ろうと そっと抱き上げました。すると、はぁはぁ、ぜぃぜぃと苦しむ声が聞こえてきました。きっと 抱き上げられたことも 痛みを増していたかもしれません。それなのに・・・。 ひどい痛みに耐え、息も絶え絶えの中で “ぶさいく”は作者の耳を舐めてくれていました。作者は たまらず “ぶさいく”を ぎゅっと抱きしめました。すると・・・“ぶさいく”は、自分の頭を作者の手のひらにこすりつけ 振り返って見つめ、そして のどをゴロゴロ鳴らしたのです。“ぶさいく”にとって 痛みをやわらげてくれるのは“愛”だけだったのです。
結局 “ぶさいく”は、家の中に入る前に 作者の腕の中で息絶えてしまいました。作者は、“ぶさいく”を抱きしめたまま 考えていたそうです。汚れのない純粋な心を持ち、まっすぐに心から人を愛するとは、こういうことなんだ・・・と。“ぶさいく”の体は最後まで傷だらけだったけれども、それまでの自分は 心の中が傷だらけだった。自分も“ぶさいく”のように まっすぐに人を愛することを知るべきなのだろうと。
そして、最後に・・・ 『たくさんの人たちが、お金持ちになり 成功を収め まわりのみんなからも好かれて 美しくなりたいと思っています。でも、私は・・・いつも “ぶさいく”になりたいと思うのです。』 という言葉で 締めくくられています。
2007年4月18日(水) 午前1:00~9:00
・新規機能追加
・データベースサーバーのパーツ交換
追加予定の新機能概要 ■ワイド版スキンデザイン 記事幅やサイドバー幅から「ワイド(幅広め)」や「リキッド(ブラウザ幅に合わせて変化)」が選べるレイアウトに50点のスキンが対応いたします。
【おまけ写真】 蔵の桜が ようやく咲き始めました。
一昨日
昨日
昨日
昨日
昨日
別の桜は まだ・・・
昨日の暖かさが良かったようです。次々 開いてきています。満開の花盛りが 楽しみです~♪
うぅぅ(涙)
ねーさまの抜粋だけで、涙じょじょじょーです。
去年逝ってしまった庭猫を思い出しました。
ほんとにばっちくて、みんなからあっち行けってシッシッされてたけど
すっごーく甘ったれで、すっごくいい子で。
ちょっとナデナデするだけで、ものすっごーくいっぱいゴロゴロしてくれて。
ひげちゃんに会いたくなっちゃいました。
by にゃぷとちぃママ (2007-04-13 03:44)
「ぶさいく」。タイトルに惹かれますね〜。読んでみたいです。
締めくくりの言葉が素敵です。
来週のメンテナンスでまた安定性を取り戻して欲しいですね。
まぁ一生懸命やってるのが伝わっているので、
ソネブロ応援してます。ヽ(^0^)ノ
by ラミーキッズ (2007-04-13 07:20)
ねーさんのお話 読んだだけで 涙が・・・
昔 野良猫に餌をやってました。
その 野良猫は 顔が本当に「不細工」だったんです。
だから 私たち家族も 「ブサイクちゃんが来てるよ」と言いながら
餌を目立たないところに置いてました。
(モチロン 餌を食べた後はすぐに お皿など 後片付けもちゃんとしてました)
何時の間にか?姿を見せなくなってしまったのでたぶん・・・。
いま そんな「ブサイク」の事も思い出しました。
by Coo (2007-04-13 08:30)
「ぶさいく」って、母性本能をくすぐるようですよ。
私の祖母は相撲が大好きで、「大関 朝潮」のファンでした。
お世辞にもカッコイイとは言い難い、顔と体格の力士です。
「どこが好きなの?」と聞いた所、
「あの、救いようがない所が可愛いじゃないか・・・」 だって。
by たいへー (2007-04-13 08:38)
こんにちは。
どんなにひどい目に会っても心がすさむことの無かった「ぶさいく」、強い猫だったんだなぁ。
それに引き換え、周りの人間は?
ソネブロ、頑張ってますね。
1時間くらいの延長ならたいしたことない。
おおう、いよいよ桜が咲き始めましたね。
by (2007-04-13 09:16)
☆nyapu25さん
ひげちゃん、思い出させちゃって ごめんね~。
でも “ぶさいく”も ひげちゃんも幸せだったと思います。だって、辛いまま旅立ったんじゃないんですもの。
でも・・・
ピュアな魂ほど、辛い生き方になるのは どうしてなんでしょうね~?
by みーはー熊 (2007-04-13 10:28)
☆ラミーキッズさん
こういうピュアな魂のコの話を 今の子供達に読んでほしい・・・、出来れば親にも一緒に・・・って思ってしまいます。
ソネブロさん、調子が良いと思ったら・・・何だか ここにきて「あらら・・・?」
しっかりメンテナンスして、安定してくれると良いです~♪
by みーはー熊 (2007-04-13 10:32)
☆Cooさん
ねっ、胸が熱くなっちゃうでしょ?
私なんて、立ち読みしながら 目はウルウル・・・鼻はぐずぐずになって困りました^^;
私ねー、去年だったか・・・コンビニの駐車場で 前足の骨が見えてる猫ちゃんに出会って、そのコが また本当に良いコで スリスリ甘えてくるんで よっぽど家に連れて帰ろうかと思いました。コンビニのおねーさんが面倒みてるという話を聞いて断念しましたけど。
いろんな国の いろんな町に“ぶさいく”は いるのでしょうね。
そして、荒んできた人間の心に 何が本当は必要なのか 思い出させてくれているのかもしれませんね。
by みーはー熊 (2007-04-13 10:40)
☆たいへーさん
お~、素敵なおばあさまですね。
きっと一所懸命なところとかも お好きだったんでしょうね。
by みーはー熊 (2007-04-13 10:42)
☆てっちゃん
本当に 強くてピュアで優しい猫だったんだと思います。
作者さんの腕の中で 暴れたり 噛んだりすることもなかったんですって。
どんなに酷い目にあっても 人間への愛情が揺らぐ事がなかったんですものね。
私達も つい見栄えの良い方に気を向けてしまいがちだけれど、本当に美しいものは 私達自身が しっかり見定めなくちゃいけないのね。
そうなの~!ようやく蔵にも《桜便り》が届いたよ~♪
by みーはー熊 (2007-04-13 10:47)
「ぶさいく」・・・タイトルだけで泣けます。
私は動物モノは特に泣くのできっとこの本も泣いてしまいそうです。
桜、少しづつ咲いてきましたね。楽しみです(*^-^*)
by エリカ (2007-04-13 11:26)
こんにちは。
思わず涙です。
この本、読んでみたいです。
でも、ねーさんの抜粋だけでも、
涙が溢れてきて読み返すことができません。
人間って、やはり見た目重視の生き物なんでしょうか?
考えさせられます。
by ぜろこ (2007-04-13 11:35)
桜こちらもやっと開花宣言です^^
by カイ (2007-04-13 14:55)
コメント できない。。。。。。。 でも ぶさいくの 気持ちのわかる人間に
なりたいよ。。。。。。。
ねーさん 700記事 おめでとう ふさわしい 素敵な記事です
by いちご☆ (2007-04-13 17:31)
☆エリカさん
たぶん 読んだら号泣しちゃうかも・・・。胸が とっても切ないです。
はい、桜咲いてきましたよ~♪今日は 雨がぱらついたり・・・曇ってたりで 一気に開花!とは いきませんでした。
でも お庭をリニューアルしましたよ。少しずつ ご紹介していきますねー。
by みーはー熊 (2007-04-13 17:42)
☆ぜろこさん
もし機会があったら ぜひ読んでみてくださいね。
切ないけれど、ぶさいくのピュアな魂に触れられると思います。
溢れるほどの 人への愛情と信頼・・・私達は いつもそれに答えられるでしょうか?自分自身にも問いかけなければ・・・と思いました。
by みーはー熊 (2007-04-13 17:47)
☆カイさん
カイさんのところでも開花宣言出ましたか。
少しずつ ピンクに染まっていきますね~^^
by みーはー熊 (2007-04-13 17:49)
☆いちご☆さん
うん、気持ちわかるよ。胸がいっぱいになっちゃうよね。
きっと“ぶさいく”は、虹の橋を渡って 大好きな仲間達と元気に駆け回っていることでしょうね。もう目も両方開き、耳も2つ揃ってて・・・足だって曲がってません。しっぽも元の長さ。綺麗な濃いグレーの毛並みはツヤツヤしている事でしょうね。
読んでくれて、ありがとう。
by みーはー熊 (2007-04-13 17:53)
今度、探してみます。・・・この頃何か?変だな~~っと思ったら、やっぱそ~ですか。も~新機能は良いので、取り敢えず安定動作をお願いしたいですね。
by アートフル ドジャー (2007-04-13 18:44)
☆アートフル ドジャーさん
良かったら ご覧になってね?
そうなんですよ、自分のブログがエラー表示になったりして・・・「何じゃこりゃ?」でしたもん。確かに 管理画面使いやすくなったりはしたけれど、一気にいろんな事やりすぎてるような気もしてました。何よりも まず『ブログの安定性』を考えてほしいですよね。
by みーはー熊 (2007-04-14 00:01)
見た目で判断する人間の心の世界を見るようで・・・考えさせられます。
by マリンかもめ (2007-04-14 10:01)
☆マリンかもめさん
そうねー。どうしても ついつい・・・ね。
物言わぬ小さな命が教えてくれる、大きな真実もあるんですよね。
by みーはー熊 (2007-04-14 23:35)
☆ビッケママさん
ご訪問 &nice ! ありがとうございます。
by みーはー熊 (2007-05-22 00:42)