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【蔵からのおしらせ】  今日はポカポカ陽気♪久しぶりにロッキーと ゆっくりお散歩しました。  ('16.03.17)   

心から・・・ [本・マンガ]

お帰りなさい。

あなたの本を読み始めてから、30年近くの年月が流れました。決して、早い筆ではないあなたの本は 1年に数冊ずつ・・・私の本棚に並んでゆきました。やがて、私は結婚し 子供を産もうとする直前 あなたの最後の単行本を手に取ったのでした。子育てに追われるなか、文庫本は出ていたけれど 単行本の新刊を 私は待ち続けていました。1年・・・2年・・・5年・・・。あの頃、あなたの消息を尋ねるすべは私にはありませんでした。そして、いつの間にか あなたの本は絶版状態になってゆきました。                                                                           10年、15年、20年・・・長い年月が経って、PCをいじるようになって・・・ある日、ふと思い立ち あなたの事を検索してみました。

「あった!」

あなたを待ち望んでいるファンのサイトを見つけたのです。それが、ウイさんのサイト。そこで 今までのあなたの消息が知れました。何故、昔の作品を復刻しないのか・・・。まるで筆を折ったようになっていた理由も 知りました。                                                  あなたの新作を ファンの皆が待ち望んでいましたが、あなたの気持ちを考え 機が熟すのを じっと待っていました。それなのに・・・

今年1月に届いたのは、あなたが昨年12月25日に亡くなったという悲しい知らせでした。ただただ、悲しかった・・・。もう2度と あなたの本に出会えない。そして、その日は 1年違いですが、私の姉の命日でもありました。

月日が流れ、ある日 お友達から教えてもらいました。あなたの本が 復刻されると!ファンだという人の間でも 事情を知らないからだったのでしょうが、あなたが亡くなったから 復刻できたんだ・・・というような書き込みもされていましたね。でも 私は 少しだけですけれど、あなたの本を復刻しようと奔走された方達を知っています。気の遠くなるような努力の賜物で、あなたの本は復刻されたのです。表紙も 嬉しいですね、あの味戸ケイコさんの画ですよ。だから 言わせてくださいね。

佐々木丸美さん、お帰りなさい!

            

また、あなたの本に出会えました。少し ドキドキしています。すべての本が届くたび、私の心は高鳴ることでしょう。

 

※佐々木丸美さんの本が復刊されるにあたっては、ウイさん・TETSUさんはじめ多くの方のご尽力と ご遺族の方々のご好意があって こうして再び手に取る事が出来ました。心より御礼申し上げます。                                                            

佐々木丸美さんという作家を知らない方も どうぞ この機会に手に取ってみてください。今読んでも 全く古いと感じない感性が そこに息づいています。

単行本の「雪の断章」から「夢館」までの17冊と恋愛風土記(コミック/わたなべまさこさん画) の合わせて18冊が今月より 復刊ドットコムさんから復刊されます。また、文庫の方では「崖の館」「水に描かれた館」「夢館」の『館シリーズ』3巻が東京創元社の『創元推理文庫』から こちらも今月より復刊されます。

私の愛してやまない作家さんを どうぞ知ってくださいね。

私が 以前書いた佐々木丸美さんについての記事は、こちら


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コメント 27

kira-n

こんばんは。
きよ丸くんのラッキーナンバー(53777番)ゲットしました^^

なかなか本を読む時間がないので、心を高鳴らせる本に出会えているというのはすごく羨ましいです。
by kira-n (2006-12-21 03:37) 

Coo

 ステキですね・・・
この記事・・・
こんなに復刻を待ち望んでいるファンがいるなんて この作家さんも
きっと 天国で喜んでいられると思います。
佐々木丸美さん 存知あげませんが これをきっかけに
探してみますね。「恋愛風土記」って言うのが 気になりました。
by Coo (2006-12-21 08:28) 

おはようございます。
以前、この方のこと記事になさっていましたね。記憶しています。
そしてそのときに書かれていたものがこうして本として形になって
くまね~さんの手元に届いたのですね。
素敵な出会いとエピソード。これもある意味運命の出会いですね。
たくさんの本を読んでいらっしゃるからこその出会いかも。[はーと]
by (2006-12-21 09:36) 

みーはー熊

☆kira-nさん
おはようございます。アンケート集まって 良かったですね。
きよ丸のマイ番ラッキーナンバー踏んでいただき、ありがとうございます。

そうですねー。この方の本との出会いは 本当に衝撃的でした。装丁されてる味戸ケイコさんの画が好きで、たまたま本屋さんで目についたんです。読み始めたら・・・止まらなくなりました。
新刊本が出なくなり、絶版になって 古い本も手に入らなくなって20年。また こうしてこの方の本を手に取れる日が来るなんて・・・。感動しています。
by みーはー熊 (2006-12-21 10:09) 

心からお帰りなさいと言ってくれるファンがいる…
こんなに復刻を望み、喜んでくれる人がいる…
それってとても感動的。
佐々木丸美さんもさぞかし、喜ばれてるでしょうね。
by (2006-12-21 10:15) 

みーはー熊

☆Cooさん
なんというか・・・もう読めないって 諦めかけてたのが、もう1度手に取れたというのが夢みたいです。
丸美さんは、北海道出身で 小説の舞台も北海道なんですよ。
20代の頃、ファンレター出したら 出版社が用意したハガキに自筆で一言入れて 送ってくださいました。
復刊は、月1~2冊のペースです。なかなか見つからないかもしれないけれど、見つけたら手に取ってみてね。
by みーはー熊 (2006-12-21 11:00) 

みーはー熊

☆kurumiさん
覚えててくださって ありがとうございます。
なんか丸美さんの本とは、出会いの時から なんだか赤い糸ででも結ばれていたような気がします。
一時は、諦めかけた本の復刻・・・ファンみんなの夢が叶いました。
by みーはー熊 (2006-12-21 11:03) 

みーはー熊

☆カイさん
ご訪問 & nice ! ありがとうございます!
by みーはー熊 (2006-12-21 11:09) 

たいへー

まるで昔好きだったアーティストが久々の新作を発表し
それを手にした私の気持ち、そのものでしょうね。
お気持ち、良く分かります。
by たいへー (2006-12-21 11:37) 

のほん

素敵な作家さんなのでしょうね。
私は存じ上げませんでしたが、ファンの方のお気持ちがこうして復刻に繋がったのでしょうね。
私も先日とても影響を受けていた方が亡くなり、もう新刊を手に出来ない寂しさを感じています☆
by のほん (2006-12-21 11:50) 

アートフル ドジャー

 雪の断章は持ってる筈です。ほぼ毎日本を購入してるので読んだら即トランク・ルームで保管なのですが・・・。佐々木 丸美さんの著作はさ行を整理した時カバーの美しさで印象に残ってます。お恥ずかしい話ですが内容覚えてないので、読み直します。
by アートフル ドジャー (2006-12-21 14:23) 

みーはー熊

☆たいへーさん
うん、うん、そんな感じかも。
すっごく嬉しくて、嬉しすぎて 夢見てるみたいです。
もう1度めぐり合えて サイコーです^^
by みーはー熊 (2006-12-21 17:30) 

みーはー熊

☆のほんさん
私も何人かの好きだった作家さんの突然の訃報を聞いて、呆然としたものでした。シリーズものの途中だった方もいます。永遠に その続きは読めないんですよね。
この作家さんは、消息が ずっとわからなくて・・・ようやく捜し当てたら 休筆中で。いつか 新刊が読める日が来るって心待ちしていただけに、今年1月のニュースは衝撃だったんです。
だから、絶版状態だった この本達が 再び陽の目を見る事ができて、本当に嬉しいです。
by みーはー熊 (2006-12-21 17:37) 

みーはー熊

☆アートフル ドジャーさん
お~、お持ちでしたか?ぜひぜひ、読み返してみてくださいな。
今 読んでも 色褪せてないですよ~。
ま、男の方だと『館シリーズ』の方が お好きかもしれませんけどね。
by みーはー熊 (2006-12-21 17:40) 

みーはー熊

☆えめみさん
ごめんなさい、お名前 間違えて入れちゃってました(--;

小説を発表されなかった後半の人生でも、ファンから貰ったファンレターは 綺麗にスクラップされてたそうです。
なかには、丸美さんが亡くなったから出せたんだろう・・・という方もいらっしゃいますが、もし生きていらしたら・・・新作を世に出され、古い作品も きっと世に出ていたと信じています。
なので、きっと 生きてる間に出せなくて ごめんね~!って おっしゃって、喜んでおられると思います。
by みーはー熊 (2006-12-21 17:44) 

ぜろこ

こんばんは。
「雪の断章」タイトルは耳にしたことがありますが、
残念ながらまだ読んだことはありません。
この方、まだまだお若いのに無くなられたんですね。
そして復刻版が出版されるほど、皆さんに愛されている
作家さんなんですね。
本屋さんに行ったら、是非探してみたいと思います。
by ぜろこ (2006-12-21 17:47) 

みーはー熊

☆ぜろこさん
まぁ、お聞きになったことは あったんですね~?
ずっと長い間 絶版状態でしたので、本屋さんはおろか古本屋さんにも ほとんど出回らない方だったんです。
これで、今まで読むことの出来なかった方にも手に取っていただけると思います。
by みーはー熊 (2006-12-21 18:10) 

ピンクル

おぉ、無事に届きましたね!
これから毎月のように丸美さんが手元に届くかと思うと、ホント夢のようです。
今日は文庫の「崖の館」の発売日です。
こちらも勿論買いますよ!
by ピンクル (2006-12-21 19:06) 

いちご☆

出会えたときの 嬉しい気持ちって ちょっと わかる気がするなあ~
今度 ぜひ 読んでみたいなって思います。
本って 本当に 心に 沁みてくるものに 出会った時
うれしいよね~~
by いちご☆ (2006-12-21 20:38) 

マリンかもめ

同じような気持ちになるミュージシャンなら私もたくさんいます。
もっと聴きたかった、もっと読みたかった・・・寂しくなりますよね。
by マリンかもめ (2006-12-21 20:43) 

みーはー熊

☆ピンクルさん
届きました~♪
何か 箱から出すの 思わずためらっちゃいました。・・・で、そ~っと出したら 味戸さんの画・・・。もう、じ~んとしちゃいました。
そうそ、今日は文庫の発売日でしたね。このところ、母の病院通いとかで時間取られちゃうので Amazonさんに頼んじゃいました。明日 時間があったら 本屋さん 覗いてこようと思ってます。
by みーはー熊 (2006-12-21 20:43) 

みーはー熊

☆いちご☆さん
そうだね~。特に1度は もうダメだぁ~って諦めかけたからね。
まためぐり合う事ができて、ホントに嬉しいです~[おんぷ]
by みーはー熊 (2006-12-21 21:10) 

みーはー熊

☆マリンかもめさん
そうだね~、ミュージシャンでも いるね~。
どうして 素晴らしい才能持ってる人は 短命なんでしょう。
寂しいですね。
by みーはー熊 (2006-12-21 21:16) 

ゆいみ

こんにちは。

とても好きだった有名・著名な方が亡くなった事を偶然に知った悲しみとショック…一度経験した事があるので解ります!!

お勧めのご本、読んでみたいと思います。(●⌒∇⌒●)
by ゆいみ (2006-12-23 12:59) 

みーはー熊

☆ゆいみさん
いつか・・・きっと、また・・・そう思いながら待ち続けていたので、凄くショックでした。
けれど、いろんな方の努力が実って もう1度 丸美さんの本に出会えた事、幸せに思います。

良かったら、ぜひ読んでみてくださいね。
by みーはー熊 (2006-12-23 18:20) 

るきふぇる

こんばんはー。
突然の訃報によって切り離されてしまったような、もう二度と出会えないのだという悲しみとも空しさともいうような気持ち…。リンクされていた以前の記事とともに拝見して、胸に迫る思いでした。
いつかまた、もう一度とかすかな希望を抱き続けておられたみーはー熊さまのお気持ちが通じたような復刊の知らせは、ファンの方の陰ながらの努力の賜物だったということに、読者としての姿勢を考えさせられました。
この方の作品は読んだことはありませんが、こんなにも愛され続けているということがその魅力を何よりも強く証明しているのでしょうね。
by るきふぇる (2006-12-26 23:08) 

みーはー熊

☆おもちゃのかんりにんさん
ぽーるさん、ありがとうございます。
丸美さんの本とは、不思議な出会いをして 虜になって、単行本は全て持っています。何度も引越ししたのに、どうしても手放すことの出来なかった本でした。ダーさんとよりも長い付き合いの本です(笑)
長く生きていると、お気に入りの作家さんやアーティストの死は何度か経験しています。その都度、ショックは受けましたが この方の場合は特別でした。何が 私をここまで引きつけるんでしょうね?
今、復刻された新しい本を手にして つぶやく言葉は・・・やはり「お帰りなさい」でした。
男の方だと文庫の「崖の館」の方が ミステリーとして読みやすいかもしれませんね。もし機会があったら、手に取ってみてくださいね~。
by みーはー熊 (2006-12-27 00:01) 

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